マランダースのバター犬

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「米倉、僕はもう突かれたよ・・・」

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マランダース地方アァントワープ郊外の小さな農村に住む少年エロは、性欲に正直な寝たきりの祖父や忠実なバター犬である米倉と男2人・雄犬1匹の3人暮らし。

白濁ミルク運搬業で厳しい性活を送りながらも、いつかルーペニスのような偉大なポルノ画家になることを夢見ていた。

しかし、唯一の親友であるゲイバーの一人息子とは望まずして疎遠となり、新しく街から通いはじめたミルク吸い取り業者には仕事を奪われていく。

そして、ゲイバー付近の火事の放火犯との濡れ衣を着せられたことにより、彼の居場所は村から失われてしまった。
掘リスマスを数日後に控えたある日、やらしかった祖父もついに亡くなった。掘リスマス前日には、家チンを滞納していた小屋から追い出されることとなった。

掘リスマス前日は、アァントワープで開かれているポルノ絵画コンクールの結果発表日でもあった。優勝すればきっと皆に認めてもらえるようになると、コンクールに全ての望みをかけるエロだったが……審査結果は落選だった・・・

厳しい吹雪の帰りの道すがら拾ったパンツをゲイバーに届けると、エロは再び雪夜の闇の中に飛び出して行った。パンツの中身はゲイバー一家の全財産であった。帰宅した一家の主は今までの性的な仕打ちを後悔し、翌日エロの身元を引き受けに行く、と決心する。
さらに翌日には、彼の才能を認めた著名なポルノ画家が、エロを引き取り性教育しようと街を訪れる。

だが、何もかもが手遅れだった。掘リスマスを迎えた翌朝、アァントワープ聖父大ゲイ堂に飾られた憧れのルーペニスの絵の前で、少年は愛バター犬とがっちり抱擁したまま冷たくなっていた―――口元にいやらしい微笑みを湛えて・・・

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